2019年8月18日日曜日

衛星データと防災

SAR分析チャレンジ
https://sardac.jp/

4月から5月にかけて開催されていた、情報通信研究機構 機構の啓蒙活動。基本的なコードを GitHub 上で配布し、それを組み合わせる+新たに組むことで、SAR データと防災に関するアイデアをリンクさせるハンズオンだったようです。
公開された成果を見ると、皆さん面白いアイデアを出されていました。小さな自治体を対象としたアイデア主体で、これまで緊急観測の視点から広域利用を考えていた(そして宇宙村から外れている限り現実的でないと距離を取っていた)私にとって、新たな視点からの、驚かされる成果が多くありました。これからの利活用が期待されるところです。

SARの活用は古くから検討されています。が、SIP 等で提案されているモニタリング関連の技術レベルは数年前から変化なし。ソフトを買えば容易に達成できるレベルですが、高額なためか流行っていません。
コンペ以外にも、上記のような啓蒙活動を通しユーザーを増やすことは、技術レベルを進める一歩かもしれません。
https://www.jst.go.jp/sip/k07_kadai_01.html
http://pixel.eri.u-tokyo.ac.jp/sarws2013/sarws2013.html

一方、ArcGIS のブログでは、可視画像を使った土砂災害発生個所の抽出例が載っています。これは航空写真だけでなく、衛星の光学画像でも使えるでしょう。LANDSAT での抽出は昔から知られていますので、データ配布だけでなく結果の見やすいサイトもできています。
https://blog.esrij.com/2018/09/20/post-31278/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalofmmij/132/6/132_96/_article/-char/ja/
https://apps.sentinel-hub.com/sentinel-playground/ もしくは https://www.sentinel-hub.com/explore/eobrowser

衛星データやDEMなど、身近に使えるデータはたくさんあります。'おいしい'データは制限がかかっていますが、それでもアイデア、プログラミングの腕、やる気があれば、まだまだビジネスチャンスの埋もれている可能性があります。「SAR分析チャレンジ」によって、あらためて認識させられました。

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