2025年2月2日日曜日

H/V の深度表現

H/VからS波構造、あるいはインピーダンス境界深度を求める文献をいくつか読んでいました。

単点観測結果から地下構造を推定する方法は、国内では流行っていませんが、海外では比較的利用されているようでした。一昨年のイタリア出張時でも類似事例を拝見しました。国内で利用されていない理由はわかりませんが、比較的古くからある手法のようです。

大別すると、多層線形地盤を対象にした1次元応答解析ベースの手法と、周波数や速度から疑似深度への変換関数を定義する簡易手法の2種です。両方試しましたが、私の実力では後者でとどめても良いいかという印象です。

前者は地すべり地で取得した30点以上のデータをソースに、OpenHVSRを適用しました。これはガイド付きモンテカルロ法(MC)に基づき最適モデルからランダムに摂動されたモデルを作成し、よりよい構造を探索していくアプローチを採用しています。複数の観測箇所のデータでも一度に処理できるところ、それらを補間して2次元、3次元表示してくれるところが長所です。
残念ながら、私の手元のデータではフィッティングがうまくいきませんでした。もっと現場の数を増やさないと、どこに問題があるのかわからないので、引き続きデータを取得して試してみましょう。

後者の簡易手法はEXCELでも計算できます。複数の文献では、速度と深度の関係を簡単に定式化し、1/4波長則を関連付けて定積分した式を利用していました。これは前者に比べて物理量を表現していない曖昧な絵になります。が、それはデータにも起因しているのだろうなと想像しています。

国内で使われない理由があるのでしょうから、今後はそれも含めて適用性を調べてみましょう。

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