2021年9月12日日曜日

Rayleigh damping

レイリー減衰でα、βを決定する考え方は、道路橋示方書に書かれています。

考慮すべき固有モードに対して安全側になるよう周波数、減衰比(減衰定数)を定めるような流れです。単純な構造、均一の部材であれば動解まで必要ないのですが、多様な形状・材料で橋が構成されているため、計算が必要になると理解しています。

これ、指定する周波数によっては、α、βの値が大きく変化します。結果にどの程度影響するのでしょう?SoilPlus で単純なモデルを作って計算してみました。

 
同じ減衰比0.01でも、狙う周波数帯によって、時刻歴が大きく異なります。今回のモデルでは質量比例減衰より、剛性比例減衰が効いています。 
 
 
 
周波数領域では、剛性比例のβが大きくなると、滑らかな形状になっています。値が大きくなると高周波側、低周波側の両方で効いています。
質量比例のαが加わると、低周波領域で振幅がやや低下しています。あまりに小さいと(注目する周波数帯が低いと)ほとんど効かないようですが。
 
思った以上に時刻歴波形に影響が出ていますし、思った以上に周波数領域で影響が出ていません。周波数領域で減衰力を変えて減算しているわけではないですからね。
 
もう少しケースを増やしてみないと感度解析にはなりませんが、参考にはなります。覚えておきましょう。
 

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