現在、日本では深層崩壊や土石流等の大規模土砂移動発生個所の検知システムとして、振動センサー等による観測網の活用が期待されています。
これに衛星データ加え、天然ダム形成個所や崩壊個所を抽出することで情報の補強、位置精度向上を図る流れのようです。
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/conf/workshop/SKEws2/2-2-2_yamamoto.pdf
後者のネックは時間。
初動に使用したいのですが、衛星データの取得には時間がかかります。例えば、上記資料によれば SAR 緊急観測オーダーから地上受信まで16時間。その後の判読を含めると24時間。もっと早く結果を得たいところです。
先日、この「時間」の課題が数年後に解消される話を聞きました。災害後2~3時間で衛星データを取得できるようになるとのこと。小型観測衛星を利用するそうです。例えばコチラ↓
内閣府 革新的研究開発推進プログラム:ImPACT
「オンデマンド即時観測が可能な小型合成開口レーダ衛星システム」
http://www.jst.go.jp/impact/program/13.html
今世界が注目!小型レーダー衛星とは?~日本の可能性~
https://sorabatake.jp/387/
災害が発生してから打ち上げる話を聞いた時には「ここまで進んでいるのか!」と驚かされるとともに「既に取り残されている」「今更、参入できるのか」などと考えてしまいました。が、ベンチャーからデータを購入できる可能性が生まれると、検知システムとして構築できる道筋が生まれます(高そうですが)。
災害発生後に打ち上げた場合には、発災前後の2時期の合成が難しくなるでしょうが。
なお、判読「時間」の課題に対しては、すでに解決済みとのこと。
機械学習を適用しているそうです。これは、経産省主催のコンペにも出ていましたし、週末のセミナーでも選択されている内容。個人レベルでも解決できそうな内容です。
機械学習ブームに 小型 SAR 衛星打ち上げ技術の進展、AWS Ground Station の発表、Google Earth Engine 等の統合環境整備、政府衛星データのオープン&フリー化。宇宙ビジネス参入を容易にする要素が揃いつつあり、ベンチャーにとってはもちろん、防災分野でも影響を受ける時代が来たようです。
数年先、個人的には食い込んでいたいのですが、supervisor には内容すら判断つかないみたい。どうなっているでしょうか?
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