2015年10月18日日曜日

微動探査とボーリング深度

工学的基盤の深度が事前にわからないか?という課題に直面。

既往資料では不明、近隣のボーリングだと、掘削深度が100m級になりそうな現場です。
こういった場合、アレイを組んで S波速度構造を押さえておけば良いのでしょうが、川辺では欲しい位置に組めませんし、そもそも微動計の数も未だそろっていません。

こういった問題、他社さんも抱えられているようで、いろいろ工夫していらっしゃるようです。基本は常時微動にアレイ、表面波などを組み合わせ、事前に計算しておくパターンのようです。基盤岩分布を知りたいのであれば、重力異常を併用することもできるようですね。これは知りませんでした。どの程度のスケールまで妥当性が担保できるのか、知りたいところです。

常時微動と1/4波長則を使えば、ある程度重要な深度は出るでしょうね(と言いながら、1/4の意味を理解し始めたのはホンの4年前ですが)。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/11/blog-post_29.html
例えば、H/Vから推定される1次固有周期が1Hz程度であれば、平均Vs=100m/sとして、1/1=4H/100でH=25m、という目安にはなると思います。地震屋さんに言わせると「あてにならない」そうですが、目安が何もないよりは良いでしょう。ま、この深度が工学的基盤に該当するかどうかはまた別の話なのですが。

なんにせよ、アレイを組めない状態では話になりません。
微動計、数が欲しいですね。

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