2013年8月26日月曜日

標高表示板と津波遡上高

最近、街中で標高表示板を見かけるようになりました。


ある街で素人のAさんと、以下のような話をしました。

A「あれは何?」

私「標高表示板ですね。海からどのくらい高いかを示したものです。0.5mですから、海より0.5m高いということです。」

A「津波がきたら、あそこで0.5mの高さになるっていうこと?」

私「いえ、ただ単に、土地の高さを示しているだけです。このあたりだと、津波は○○mまで来ます」

A「それでは全く意味がないじゃないか?あそこでどのくらいの高さまで来るかが示してないと、どこの高さまで逃げればよいかわからないじゃないか?」

絶句。目から鱗でした。
私が表示板を作った訳ではないのですが、なぜか心の中で「すみません」と誤っていました。

確かにそうですよね。私だってよく知らない街への出張で、津波遡上高や避難経路を毎回確認するわけではありません(山は見ますが)。標高表示板の代わりに、津波予想高の表示板のあったほうが、逃げやすいと思います。いくら津波の計算をして、ハザードマップを作っても、伝わらなければ意味がないのです。いえ、そんなことはわかっているつもりでしたが、全くわかっていないことに気づかされました。

やはり、いろいろな方と接しないと、良いものは作れないのかもしれません。

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