2020年4月11日土曜日

母集団の分布

上田拓治「44の例題で学ぶ 統計的 検定と推定の解き方」より

まずは分布の関係から。
それぞれ何かの頭文字を取っていると思うのですが、まったくわかりません。Fだけ大文字の理由も。

z分布(標準正規分布)
・平均0
・分散1
・標準化に使用。
・σが既知、もしくは未知でも大標本(100以上)の時の母平均の検定や推定に用いられる。
※ラプラスの中心極限定理:正規分布にかかわらず、nが大きな場合はほぼ正規分布とみなしてよいという定理。
※大数の法則:多くの事象が集まるとそこに法則性が見えてくることを意味する。
→標本平均と母平均の差がεを超える確率はnを十分に大きくとると0に近づく。

t分布
・平均0
・分散は自由度fが小さい場合にz分布に比べ広がる。サンプル数100以上でz分布とほぼ一致(無限大で一致)
・σが未知かつ小標本(100未満)の検定や推定に用いられる。

χ2分布
・z分布に従う確率変数の2乗
・母分散の検定や推定、適合性や独立性の検定に用いられる。

F分布
・2種類の分散比から成り立つ分布
・母分散の比の検定や推定に応用される。
・F値は1以上なので、分散の大きい方を分子として検定統計量を計算する。
・2群の差異を検定したい場合、結果が等分散の場合はt検定、非等分散の場合はウェルチt検定に続く。

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