土木学会 地震工学委員会より、下記の報告会がありました。
「平成28年(2016年)熊本地震 地震被害調査結果 速報会」
http://committees.jsce.or.jp/eec2/node/76
私は午前中のみ YouTube のLive 配信を見ていました。予想以上に興味深い内容が多くありました。以前より、後輩が「聴講に出かける」と言っていましたが、納得の内容です。
個人的には、「地震動 ・ 地盤震動」の報告が興味を引かれました。微動計の測定結果を用いてサイト増幅特性などの評価をされていましたが、結果の一つとして、「疑似速度応答スペクトル:周期0 6. ~1 8s . の範囲で鷹取波を上回る」「必要強度スペクトル:全周期帯域で鷹取波を包絡or超過」などを示されていました。今後の動向に注目です。
地震が発生し、次の日には測定を開始して、結果、16日の本震をとらえるといった研究心にも驚きでした。斜面災害調査の場合は、現地救助活動・住民感情優先、2次災害防止などの観点から、ある程度落ち着いたころを見計らって調査に入ることが多いのですが(発生直後に入ってくる団体もいらっしゃいますが)、地震研究者はすぐに向かわないとダメなのでしょうね。今回の報告を聞いてそのように感じました。
午後の配信は見ることができませんでしたので、資料を DL し確認しました。知りたかったトンネルの;被害報告もありました。変状写真が掲載されていましたが、どのような変形モードになっていたのかはよくわかりませんでした。こちらの見解も、今後押さえておかないといけないでしょう。
高々数十年の知見では、まだまだ情報や想像力が足りないというこを暗示されたように感じる報告会でした。
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