2016年4月16日土曜日

活断層 と GPS

熊本から始まった地震。大分まで進展してしまいました。

この付近の活断層に関しては、先日のNHKスペシャルで放送されていました。過去15年間の震源分布を表示されていましたが、Hi-netで見る今回の震源域とも矛盾ないようです。
巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク

京大防災研のHPでも、今回の震源との対比が示されています。
平成28年(2016年)熊本地震:西南日本のブロック断層モデルについて

産総研の活断層データベースでは、阿蘇山の北東側で断層が認定されていません。噴出物によって覆われ、わからなくなっているのでしょう。
 ただ、過去の震源分布は明瞭に大分まで連続していました。GPS でもブロックを区分されています。表層の地形や地質だけでなく、過去の震源分布や GPS も組み合わせると、ひずみの蓄積されつつある面は抽出できるということでしょう。次に地震が起こるのはその中のどこか?いつ起こるのか?までは、わからないようですが。

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23:58追記

本日のNHKスペシャル「緊急報告 熊本地震 活断層の脅威」を録画して見ていたところ、上記のブロック断層モデルを作成された西村准教授の話が出ていました。残念ながら重ねられた震源分布は1日前のものです。Hi-netの自動震源処理マップで最新のデータをプロットした方が、熊本-大分間の連続性が分かると思います。

GPSの動きの話もありました。南阿蘇村の測定点が97cm南西へ動いたようです。地表のずれも放送されています。活断層による地震と理解して間違いないでしょう。

地表での応答スペクトルの話もありました。0.5秒付近と1.5~2秒付近で兵庫県南部地震よりも大きくなっていました。昨日、社内でも報告があったのですが、1秒以下のみが上回っている報告でした。本震として使用した波が違うのでしょうか? いずれにしても一部で兵庫県南部&東北地方太平洋沖を上回っていますので、今後の対応に注目です。

放送後半で死者41名の報道あり。ご冥福をお祈りします。

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