MS Word のファイルが 200MB を超えたころから、保存に失敗するようになりました。
1度失敗しだしたら、保存できなくなります。こまめに保存を繰り返していると、ファイルが壊れることもありました。
で、64bit版に変更することに。
Office 32bit 版をアンインストール、その後に64bit版をインストールです。今回は Win7 2台の Office 2010 Pro、2013 Home を変更してみました。
64bit版の詳細はコチラ↓
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee681792.aspx
結果、
表示が速い!
Word に張り付けている多くの写真・画像が サクサク スクロールします。
これだけでも、なぜ最初から 64bit 版を入れなかったのか後悔するくらいです。
1週間ほど使っていたところ、230MB くらいで1度保存のできなかったことがありましたが、それも少し経てば保存できました。それ以外は問題なし。壊れることもありませんでした。
今のところ、不都合はありません。もう少し様子を見てみましょう。
2016年3月25日金曜日
2016年3月17日木曜日
深井戸と浅井戸
最近、観測している孔内水位が被圧地下水(の水頭)なのか、不圧地下水(の水位)なのか、よく聞かれます。
理学寄りの方は、その地点の自由地下水面より高い水頭を持つ場合に被圧地下水と呼ぶことが多いと思います。
一方、土木寄りの方は、掘削面を持ち上げたり、押し出し変形を与え たりするなど、掘削している(不透水)地盤に問題を与えるほど高い水頭を有する場合に「被圧している」といったように、現象面で呼ばれる方が多いと思います。
視点に違いがあるため、分からなくなるのでしょうね。
深井戸と浅井戸、ボーリング井戸と掘り抜き井戸もよく混在して用いられています。
被圧・不圧は詳しく書かれたものがありませんでしたが、深井戸・浅井戸は良いものがありました。
以下、深井戸と浅井戸の定義です。
地下水学会HPより
http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/9.html
理学寄りの方は、その地点の自由地下水面より高い水頭を持つ場合に被圧地下水と呼ぶことが多いと思います。
一方、土木寄りの方は、掘削面を持ち上げたり、押し出し変形を与え たりするなど、掘削している(不透水)地盤に問題を与えるほど高い水頭を有する場合に「被圧している」といったように、現象面で呼ばれる方が多いと思います。
視点に違いがあるため、分からなくなるのでしょうね。
深井戸と浅井戸、ボーリング井戸と掘り抜き井戸もよく混在して用いられています。
被圧・不圧は詳しく書かれたものがありませんでしたが、深井戸・浅井戸は良いものがありました。
以下、深井戸と浅井戸の定義です。
地下水学会HPより
http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/9.html
- 浅井戸は、第一難透水層より浅い帯水層に存在する地下水(自由地下水とも呼ばれます)を取水する井戸。
- 深井戸は、第一難透水層より深い帯水層に存在する地下水(被圧地下水とも呼ばれます)を取水するための井戸のことです。
- 被圧地下水は上下が難透水層でサンドイッチされた状態で帯水している地下水であり、これを取水する井戸は深井戸と呼ばれます。これらの地層中の地下水は遠く離れた山地に降った雨が何年もかけてゆっくりと地下を流れてきたものです。上部は難透水層で覆われ地層に勾配があるため、この帯水層の地下水には水圧がかかっており、井戸を掘削する(難透水層に穴を開ける)と水位は帯水層の深度より上部になります。被圧が大きくなると、地下水位が地表面よりも高くなり湧水となります。
- 不圧地下水は不透水層が上部にない地下水であり、これを取水する井戸は浅井戸と呼ばれています。不圧地下水は自由地下水面と呼ばれる地下水位が存在し、揚水していない状態では地下水位と井戸の水位はほぼ一致します。降雨などにより水位は上下し、夏になると井戸が涸れた、という現象がみられることもあります。不圧地下水の地下水位の位置は帯水層の中のある深度に存在することになりますが、帯水層全てが地下水で満たされている(飽和されている)とは限らず、ある期間における地下水位の変動幅が帯水層の幅にイコールであるとも限りません。帯水層が存在しても地下水位がない(地下水が無い)場合もあります。
- ちなみに、不圧地下水は地上から直接汚染物質が浸透する可能性があり、有害物質による汚染を受けやすい地下水です。
2016年2月28日日曜日
発注者の実力
最近、洪積層の圧密沈下に対し、先輩から2件の問い合わせがありました。
といっても、関空のように大型構造物を載せるような問題ではなく、一般の軽量構造物に対し「なぜ洪積層の圧密は考えなくてよいのか?」といったような基礎的内容。それをお客様に納得いただけるよう、その方のレベルに合った資料・図書を探されていました。「洪積は圧密しない」と明文化した資料は探しても出てこないでしょう(逆はありますが)。
最近、ネット検索や辞書を引けばわかる用語の定義から、高校レベルの数学の解説まで、報告書への記載を求められることが増えたように感じます。また、上記の例に限らず、大学の授業で習うような基礎事項や基準書の記載内容を「私達素人にわかるように記載すべき」「説明責任の範疇」と認識されているお客様も少なからずいらっしゃいます(記載すべき内容もありますが)。たまに、「基準を持っていないので報告書に添付すること」と仰る兵も。
数年前、日経コンストラクションにて発注者実力ランキングが掲載されていました。法令遵守は勿論、上記のように経済性管理?のみでなく、総合的なマネージメントに長けている行政や会社が上位に入っているのでしょう。何らかの競争原理が働いているのかもしれません。
といっても、関空のように大型構造物を載せるような問題ではなく、一般の軽量構造物に対し「なぜ洪積層の圧密は考えなくてよいのか?」といったような基礎的内容。それをお客様に納得いただけるよう、その方のレベルに合った資料・図書を探されていました。「洪積は圧密しない」と明文化した資料は探しても出てこないでしょう(逆はありますが)。
最近、ネット検索や辞書を引けばわかる用語の定義から、高校レベルの数学の解説まで、報告書への記載を求められることが増えたように感じます。また、上記の例に限らず、大学の授業で習うような基礎事項や基準書の記載内容を「私達素人にわかるように記載すべき」「説明責任の範疇」と認識されているお客様も少なからずいらっしゃいます(記載すべき内容もありますが)。たまに、「基準を持っていないので報告書に添付すること」と仰る兵も。
また、現場に来られないので苦労・価値を分かっていただけない、現場へ指示をしながら後で「費用は出せない」など、サラッと言われる方も。
その他、支払えないが検討結果の記載は残して欲しい、支払えないが基準が変わったので新しい基準を適用してほしい、etc.。ま、ヒトの世です。このヒトの世を強かに生き抜いている技術者、経営者の方々は、さらに兵といった所でしょうか。
数年前、日経コンストラクションにて発注者実力ランキングが掲載されていました。法令遵守は勿論、上記のように経済性管理?のみでなく、総合的なマネージメントに長けている行政や会社が上位に入っているのでしょう。何らかの競争原理が働いているのかもしれません。
良いものを作るためには、双方の力が必要だと思います。
2016年2月27日土曜日
琉球石灰岩と地下水
最近、「ブラタモリ」を見るようになりました。
http://www.nhk.or.jp/buratamori/index.html
タモリさんが全国を散歩しながら、その土地の文化や歴史などに触れる番組です。最近は、地形・地質・地下水の話が毎回入っており、歴史上の人物や町のつくり方などとの関係を紹介されています。
今日は沖縄・首里でした。
首里城へは行ったことがないのですが、あのような高い位置にあったのですね。地質は透水性の低い島尻泥岩の上に透水性の高い琉球石灰岩が載っている構造だそうです。その境界から地下水が湧水している状況を分かりやすく説明されていました。
島尻泥岩・琉球石灰岩と聞いて思い出したのが宮古島。地下水の受け皿(地下水盆の底)になっています。地下ダムの建設でも有名です。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tisitu/t_tikasui2/index.html
以前、水収支の関係で浸透流をかけたことがあるのですが、すっかり忘れていました。本島にも分布し、しかもあのような高い位置に分布しているのですね。
首里城から町に降りて井戸の中を覗いた映像にも驚きました。
井戸の中を地下水が流れています!
ま、石灰岩ですし、宮古島の崖からも流れ出てますので当たり前なのでしょうけど、絵的にプチ衝撃でした。浸透流かけたときには(スケールが異なったこともありますが)、ココまでイメージできていませんでしたね。ちょっと反省。
でも、昔の人はどうやって水脈を追って井戸を作っていったのでしょうか?現代のような探査機器はないですし、棒を叩き込んで耳をあてて音でも聞いたのでしょうか?やみくもに掘ったのでしょうか?死活問題ですから鍛えられたのでしょうねえ。水脈探しの効率的な技が残っているのなら、拝聴したいものです。
地形・地質・地下水、昔の方はうまく利用されています。残念ながらその知恵のいくつかは失われているのでしょう。
このような内容を紹介される番組はレアですし、仕事とは異なった目線で純粋に楽しめます。続いている間は見たいと思います。
http://www.nhk.or.jp/buratamori/index.html
タモリさんが全国を散歩しながら、その土地の文化や歴史などに触れる番組です。最近は、地形・地質・地下水の話が毎回入っており、歴史上の人物や町のつくり方などとの関係を紹介されています。
今日は沖縄・首里でした。
首里城へは行ったことがないのですが、あのような高い位置にあったのですね。地質は透水性の低い島尻泥岩の上に透水性の高い琉球石灰岩が載っている構造だそうです。その境界から地下水が湧水している状況を分かりやすく説明されていました。
島尻泥岩・琉球石灰岩と聞いて思い出したのが宮古島。地下水の受け皿(地下水盆の底)になっています。地下ダムの建設でも有名です。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tisitu/t_tikasui2/index.html
以前、水収支の関係で浸透流をかけたことがあるのですが、すっかり忘れていました。本島にも分布し、しかもあのような高い位置に分布しているのですね。
首里城から町に降りて井戸の中を覗いた映像にも驚きました。
井戸の中を地下水が流れています!
ま、石灰岩ですし、宮古島の崖からも流れ出てますので当たり前なのでしょうけど、絵的にプチ衝撃でした。浸透流かけたときには(スケールが異なったこともありますが)、ココまでイメージできていませんでしたね。ちょっと反省。
でも、昔の人はどうやって水脈を追って井戸を作っていったのでしょうか?現代のような探査機器はないですし、棒を叩き込んで耳をあてて音でも聞いたのでしょうか?やみくもに掘ったのでしょうか?死活問題ですから鍛えられたのでしょうねえ。水脈探しの効率的な技が残っているのなら、拝聴したいものです。
地形・地質・地下水、昔の方はうまく利用されています。残念ながらその知恵のいくつかは失われているのでしょう。
このような内容を紹介される番組はレアですし、仕事とは異なった目線で純粋に楽しめます。続いている間は見たいと思います。
2016年2月23日火曜日
LS-RAPID 2.1 の収束性
LS-RAPID Ver. 2.1 で、斜面横方向に向かう土砂の飛び出しが発生しました。
どうして急に勢いがついて飛び出すのか?は、以前から疑問でした。LS-RAPID で計算を行うと、頻繁に「粒子法?」と見紛う結果が出てきます。
今回のケースでは、メッシュ間隔(5m)を dt(0.01s)×v(500m/s) が超えたときに発生していました。これを起こさないように、v に応じて dt を自動設定してくれる機能があるのですが、こちらもうまく機能しないようです。いえ、機能しているのかもしれませんが、そもそも、500m/sなどと、自由落下を超えた異常な速度が発生してしまえば、dt をいくら細かく刻もうと速度はすぐに低下しないのでしょう。なぜ、このような異常値が出てしまうのでしょうか?
まず疑うのは反復計算の収束判定値が甘い点。
これについては以前、五大さんのサポートに問い合わせたことがあります。が、残念ながら、五大さんはソルバーの中身にはノータッチだそうです。京大の先生の制作になっていますから、著作権含め分担・契約がきっちりあるのでしょう。
再度、サポートさんに詳しい話を伺ったところ、LS-RAPID では「反復回数だけ決めて、収束判定をしていない」とのこと。驚愕です。ま、サポートさんも詳しいことは御存知ないのかもしれませんので、真偽のほどは分かりません。ですが、どのような異常値が出ても発散せずに(途中で計算が止まらずに)、計算が最後まで続くことや、体積がどんどん増えていくこと(支配方程式が解けていないこと)などを考えると、辻褄は合います。収束判定値が甘いといったレベルでなく、「反復回数だけ決めて、収束判定をしていない」といった理解の方が正しそうです。
そうなると、不自然でない計算結果が得られても、途中の計算で収束しているかどうか、現状では判断できません。サポートさん曰く「それなりの形になれば収束していると判断している」とのこと。つまり、異常な速度が出たり、土砂が飛び出すような結果になれば、途中で発散、収束していないと判断するそうです。うーん。
一つの手としては、計算中に体積変化をチェックし、増え出したら OUT と判定する方法があるでしょう。ただ、増えなかったことはありませんし、判定できても対策はありません。つまり、現状、お手上げです。
緩い地すべりでは体積も増えないそうです。LS-RAPIDは、このような緩い、ゆっくりした動きでないと、本来適用できないのかもしれません。急斜面での崩壊や土石流などの問題に適用するにつれ不具合が生じ、それを押さえ込むパラメーターを追加していった、という経緯のようです。支配方程式やアルゴの点では、崩壊に対しても比較的安定して答えの出せる LSFLOW の方が、現段階では優秀ということでしょう。
LS-RAPIDは、次の Ver. に期待することにして、当分寝かせておきましょう。
どうして急に勢いがついて飛び出すのか?は、以前から疑問でした。LS-RAPID で計算を行うと、頻繁に「粒子法?」と見紛う結果が出てきます。
今回のケースでは、メッシュ間隔(5m)を dt(0.01s)×v(500m/s) が超えたときに発生していました。これを起こさないように、v に応じて dt を自動設定してくれる機能があるのですが、こちらもうまく機能しないようです。いえ、機能しているのかもしれませんが、そもそも、500m/sなどと、自由落下を超えた異常な速度が発生してしまえば、dt をいくら細かく刻もうと速度はすぐに低下しないのでしょう。なぜ、このような異常値が出てしまうのでしょうか?
まず疑うのは反復計算の収束判定値が甘い点。
これについては以前、五大さんのサポートに問い合わせたことがあります。が、残念ながら、五大さんはソルバーの中身にはノータッチだそうです。京大の先生の制作になっていますから、著作権含め分担・契約がきっちりあるのでしょう。
再度、サポートさんに詳しい話を伺ったところ、LS-RAPID では「反復回数だけ決めて、収束判定をしていない」とのこと。驚愕です。ま、サポートさんも詳しいことは御存知ないのかもしれませんので、真偽のほどは分かりません。ですが、どのような異常値が出ても発散せずに(途中で計算が止まらずに)、計算が最後まで続くことや、体積がどんどん増えていくこと(支配方程式が解けていないこと)などを考えると、辻褄は合います。収束判定値が甘いといったレベルでなく、「反復回数だけ決めて、収束判定をしていない」といった理解の方が正しそうです。
そうなると、不自然でない計算結果が得られても、途中の計算で収束しているかどうか、現状では判断できません。サポートさん曰く「それなりの形になれば収束していると判断している」とのこと。つまり、異常な速度が出たり、土砂が飛び出すような結果になれば、途中で発散、収束していないと判断するそうです。うーん。
一つの手としては、計算中に体積変化をチェックし、増え出したら OUT と判定する方法があるでしょう。ただ、増えなかったことはありませんし、判定できても対策はありません。つまり、現状、お手上げです。
緩い地すべりでは体積も増えないそうです。LS-RAPIDは、このような緩い、ゆっくりした動きでないと、本来適用できないのかもしれません。急斜面での崩壊や土石流などの問題に適用するにつれ不具合が生じ、それを押さえ込むパラメーターを追加していった、という経緯のようです。支配方程式やアルゴの点では、崩壊に対しても比較的安定して答えの出せる LSFLOW の方が、現段階では優秀ということでしょう。
LS-RAPIDは、次の Ver. に期待することにして、当分寝かせておきましょう。
2016年2月18日木曜日
崩壊の順序
土砂移動シミュレーションにおいて、その予測は難しいと思います。
過去の再現と今後の予測では同一地形を用いないため、厳密には同一のパラメーターを用いることができません(問題にならない精度の現場が多いように感じていますが)。実務では目的に応じ安全側を配慮して同定値を評価・予測に利用するわけですが、本来なら地形勾配や曲率でパラメーターの相関を探るといった一手間を加える必要があるのでしょう。古い技術ですが、これらに関し十分に議論されてきたとは言えません。まだまだこれからの分野だと思います。
予測は難しいのですが、過去の崩壊の分析には非常に有効なツールだと感じています。
何度か再現解析を行っていくうちに、「ココが先に崩れないと、この堆積形状にならない」「ココの小さなすべりを無視すると、土砂の流下方向が全く異なってしまう」などといった事例に遭遇しています(以前に書き残しているかもしれません)。 つまり、現況再現をする過程で、崩壊の位置・順序などが決まる場合があるのです。
また、崩壊面の位置・形状などといった根本的な3次元地質モデルが、結果を大きく支配することを示しています。地質屋さんの力量が非常に重要になってくるのです。
シミュを行うことで、地質解釈上の2事項のあいまいさが解消します。提示した地質モデルの妥当性と推定したメカニズムの妥当性です。これらを自身で検証できるのです。これは土砂移動のみならず、浸透流や弾塑性シミュなどにも共通します。
言いっぱなしでは技術力の向上は見込めません。観察・推定・検証・修正、これの繰り返しで地質屋になれるのだと思います。
土砂移動シミュ、ありがたく利用しましょう。
過去の再現と今後の予測では同一地形を用いないため、厳密には同一のパラメーターを用いることができません(問題にならない精度の現場が多いように感じていますが)。実務では目的に応じ安全側を配慮して同定値を評価・予測に利用するわけですが、本来なら地形勾配や曲率でパラメーターの相関を探るといった一手間を加える必要があるのでしょう。古い技術ですが、これらに関し十分に議論されてきたとは言えません。まだまだこれからの分野だと思います。
予測は難しいのですが、過去の崩壊の分析には非常に有効なツールだと感じています。
何度か再現解析を行っていくうちに、「ココが先に崩れないと、この堆積形状にならない」「ココの小さなすべりを無視すると、土砂の流下方向が全く異なってしまう」などといった事例に遭遇しています(以前に書き残しているかもしれません)。 つまり、現況再現をする過程で、崩壊の位置・順序などが決まる場合があるのです。
また、崩壊面の位置・形状などといった根本的な3次元地質モデルが、結果を大きく支配することを示しています。地質屋さんの力量が非常に重要になってくるのです。
シミュを行うことで、地質解釈上の2事項のあいまいさが解消します。提示した地質モデルの妥当性と推定したメカニズムの妥当性です。これらを自身で検証できるのです。これは土砂移動のみならず、浸透流や弾塑性シミュなどにも共通します。
言いっぱなしでは技術力の向上は見込めません。観察・推定・検証・修正、これの繰り返しで地質屋になれるのだと思います。
土砂移動シミュ、ありがたく利用しましょう。
2016年2月16日火曜日
LS-RAPID の通常値
LS-RAPID のマニュアルには解析パラメーターの通常値が掲載されています。
参考にされたと書かれている文献を確認してみましたが、大きく外れている値もありました。
Sassa et al.(2010)An integrated model simulating the initiation and motion of earthquake and rain induced rapid landslides and its application to the 2006 Leyte landslide, Landslides, Volume 7, Issue 3 , pp 219-236
すべり面の運動時の摩擦係数の設定値が書かれていませんが、試験結果は39°程度になっています。
他の文献も高めです。
広島の土石流が37.5度。
佐々ほか(2014)高速長距離土砂流動現象の発生メカニズムと地すべり発生運動統合シミュレーション(LS-RAPID)を用いた広島土砂災害の再現, 国際フォーラム「都市化と土砂災害」p85
雲仙眉山は40度です。
Sassa et al.(2014)A new high-stress undrained ring-shear apparatus and its application to the 1792 Unzen –Mayuyama megaslide in Japan, Landslides, Volume 11, Issue 5, pp 827-842
通常値が25~35度とされていますので、公開されている文献は全て高めの値となっています。
土石流の運動時の摩擦係数37.5度は、一見、違和感があります。飽和時の有効応力表示としての試験値かもしれませんが、流下する段階で物性は変化しているでしょう。ま、谷部で計算に使う値は飽和のτss に設定されているでしょうから、実際、φmほど刺激は強くないと思われます。
それにしても、公開されている文献、まだ少ないですね。
参考にされたと書かれている文献を確認してみましたが、大きく外れている値もありました。
Sassa et al.(2010)An integrated model simulating the initiation and motion of earthquake and rain induced rapid landslides and its application to the 2006 Leyte landslide, Landslides, Volume 7, Issue 3 , pp 219-236
すべり面の運動時の摩擦係数の設定値が書かれていませんが、試験結果は39°程度になっています。
他の文献も高めです。
広島の土石流が37.5度。
佐々ほか(2014)高速長距離土砂流動現象の発生メカニズムと地すべり発生運動統合シミュレーション(LS-RAPID)を用いた広島土砂災害の再現, 国際フォーラム「都市化と土砂災害」p85
雲仙眉山は40度です。
Sassa et al.(2014)A new high-stress undrained ring-shear apparatus and its application to the 1792 Unzen –Mayuyama megaslide in Japan, Landslides, Volume 11, Issue 5, pp 827-842
通常値が25~35度とされていますので、公開されている文献は全て高めの値となっています。
土石流の運動時の摩擦係数37.5度は、一見、違和感があります。飽和時の有効応力表示としての試験値かもしれませんが、流下する段階で物性は変化しているでしょう。ま、谷部で計算に使う値は飽和のτss に設定されているでしょうから、実際、φmほど刺激は強くないと思われます。
それにしても、公開されている文献、まだ少ないですね。
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