2016年4月20日水曜日

やり残し事項2016

随分遅くなりましたが、やり残し事項の更新です。
増えたのか、減ったのか分かりませんが、今年もできるところから処理していきましょう。

道具
帯磁率計(携帯型)
ガンマ線測定器(携帯型)
振動三軸
XRF

技術
動的解析(耐震、液状化)
圧密
斜面設計
微動探査
Deep Learning

資格等
・技術士(あと1つ)

コード
・DtransuのCUDA化・・・100万で購入可。
・粒子法コード作成・・・OpenMP、CUDAの実装は200万で購入可。
・剛体(DEM)+粒子法のカップリング(900万で販売されている)
・DtransuとPhreeqcのカップリング(500万で販売されている)Phastでも十分。

国土地理院の熊本地震情報

国土地理院さんの調査結果が公開されています。
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/H27-kumamoto-earthquake-index.html

空中写真や GPS のみでなく、UAV による動画も公開されています。昨年9月の関東・東北豪雨からでしょうか?
このUAV動画や斜め写真があれば、SfM で3D地形を起こすことが可能です。実際、公開直後の地理院データを利用し、3D モデルを作成・紹介されている方が複数おられました。動画や斜め写真に標定点がないため座標・スケール設定は「なし」のようですが。
ま、ここ1~2年で UAV や SfM が認知されてきた証のように感じます。

地理院さん自身は SfM を実施されていませんでしたが、発災前の DEM を利用した立体地図を公開されていました。阿蘇大橋の崩壊地周辺で作成されています。しかも、VRML や STL で DL できるようにされていますね。それだけ 3D プリンターも普及し要望が増えてきたということなのでしょう。

UAV → SfM → 3Dモデル、という作業はルーチンワークです。今回は UAV を地理院さん、その後の作業を各ユーザーが担った形となりました。今後、地理院さんがルーチン部分をすべて実施されるかもしれません。期待しましょう。


2016年4月16日土曜日

活断層 と GPS

熊本から始まった地震。大分まで進展してしまいました。

この付近の活断層に関しては、先日のNHKスペシャルで放送されていました。過去15年間の震源分布を表示されていましたが、Hi-netで見る今回の震源域とも矛盾ないようです。
巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク

京大防災研のHPでも、今回の震源との対比が示されています。
平成28年(2016年)熊本地震:西南日本のブロック断層モデルについて

産総研の活断層データベースでは、阿蘇山の北東側で断層が認定されていません。噴出物によって覆われ、わからなくなっているのでしょう。
 ただ、過去の震源分布は明瞭に大分まで連続していました。GPS でもブロックを区分されています。表層の地形や地質だけでなく、過去の震源分布や GPS も組み合わせると、ひずみの蓄積されつつある面は抽出できるということでしょう。次に地震が起こるのはその中のどこか?いつ起こるのか?までは、わからないようですが。

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23:58追記

本日のNHKスペシャル「緊急報告 熊本地震 活断層の脅威」を録画して見ていたところ、上記のブロック断層モデルを作成された西村准教授の話が出ていました。残念ながら重ねられた震源分布は1日前のものです。Hi-netの自動震源処理マップで最新のデータをプロットした方が、熊本-大分間の連続性が分かると思います。

GPSの動きの話もありました。南阿蘇村の測定点が97cm南西へ動いたようです。地表のずれも放送されています。活断層による地震と理解して間違いないでしょう。

地表での応答スペクトルの話もありました。0.5秒付近と1.5~2秒付近で兵庫県南部地震よりも大きくなっていました。昨日、社内でも報告があったのですが、1秒以下のみが上回っている報告でした。本震として使用した波が違うのでしょうか? いずれにしても一部で兵庫県南部&東北地方太平洋沖を上回っていますので、今後の対応に注目です。

放送後半で死者41名の報道あり。ご冥福をお祈りします。

2016年4月13日水曜日

トンネル情報化施工の発展

トンネル調査について相談がありました。

300mの土被りで、事前調査が空白地帯の区間に対し、追加調査を実施したいとのこと。

難しいですね。


トンネルの事前調査には(一般的なコスト感覚では)限界があると思います。
物理探査や地表踏査では、300m下の地質分布を描くことはできますが、亀裂分布やそれに伴う変質・破砕程度を予測できません。支保+補助工法に供するレベルという点では後者が必要であり、事前調査が「当たらない」理由の一つになります。ましてや湧水の予測はさらに困難でしょう。
この分野では、事前調査で坑口部や低土被り部の問題を検討+全線の大まかな支保パターンを区分し、掘削時の情報化施工で実際の地山に対応するのが現状だと思われます。

情報化施工に関してはゼネコンさんが素晴らしい技術をお持ちです。
昨日、大成さんが2種の広報を発表されました。

トンネル先行変位計測システム『TN-Monitor』を開発
切羽前方の微細な地盤変形を正確に把握
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2016/1439209140224.html

トンネル湧水対策計画ツール「T-WELL_PLANNER」を開発
山岳トンネル工事での迅速かつ効果的な湧水対策が可能に
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2016/1439208703034.html

特に後者には驚きです。解析に5日←分かります。解析に半日←お手上げです。
事前に準備すれば、ココまで対応可能なのですね。素晴らしい。
https://www.decn.co.jp/?p=66047


ゼネコンさんの情報化施工技術の発展に比べ、事前調査分野が停滞しているのは間違いありません。何とかしたいですねえ(私にはお宝が眠っているように感じるのですが)。

2016年4月9日土曜日

UAVを用いた公共測量

4月になり、i-Construction 関連の基準が新規追加・改訂となりました。
http://www.mlit.go.jp/common/001125408.pdf


UAVを用いた公共測量マニュアル(案)
http://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/uav/index.html
UAV を公共測量に利用できるようになりました。
意外と短期間でしたが、厳しい内容に仕上がっています。
基本的には複数の標定点・検証点を設置する内容になっていますので、崩壊地や災害現場でなく、 比較的大きな土工現場での土量管理での活用が多くなりそうです。
国交省さんからの問い合わせが複数ありますし、需要もあるので、測量屋さんも対応せざるを得ないでしょうね。

電子納品基準
http://www.cals-ed.go.jp/cri_point/
ICON(i-Constructionデータフォルダ)が追加されています。その中身についての記載はなく、次の交換標準に従って作ったものを自由に入れる形になりそうです。とりあえずは i-Construction の知名度向上が狙いでしょうか。
その他、細かい点が改善されています。

LandXML1.2 に準じた3次元設計データ交換標準(案)
http://www.nilim.go.jp/lab/qbg/bunya/cals/information/index.html
道路と河川の電子納品仕様について記載があります。
数年前からこの基準は公開されていましたが、個人的には利用されているのを見たことがありません。国交省さんが i-Construction を推されていますので、今年度からは電子納品に含まれることが、でてくるかもしれません。


当面は、測量から変化が始まりそうですね。期待しましょう。

2016年3月25日金曜日

MS Office 64bit

MS Word のファイルが 200MB を超えたころから、保存に失敗するようになりました。

1度失敗しだしたら、保存できなくなります。こまめに保存を繰り返していると、ファイルが壊れることもありました。

で、64bit版に変更することに。
Office 32bit 版をアンインストール、その後に64bit版をインストールです。今回は Win7 2台の Office 2010 Pro、2013 Home を変更してみました。
64bit版の詳細はコチラ↓
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee681792.aspx


結果、

表示が速い!

Word に張り付けている多くの写真・画像が サクサク スクロールします。
これだけでも、なぜ最初から 64bit 版を入れなかったのか後悔するくらいです。

1週間ほど使っていたところ、230MB くらいで1度保存のできなかったことがありましたが、それも少し経てば保存できました。それ以外は問題なし。壊れることもありませんでした。

今のところ、不都合はありません。もう少し様子を見てみましょう。


2016年3月17日木曜日

深井戸と浅井戸

最近、観測している孔内水位が被圧地下水(の水頭)なのか、不圧地下水(の水位)なのか、よく聞かれます。

理学寄りの方は、その地点の自由地下水面より高い水頭を持つ場合に被圧地下水と呼ぶことが多いと思います。
一方、土木寄りの方は、掘削面を持ち上げたり、押し出し変形を与え たりするなど、掘削している(不透水)地盤に問題を与えるほど高い水頭を有する場合に「被圧している」といったように、現象面で呼ばれる方が多いと思います。
視点に違いがあるため、分からなくなるのでしょうね。

深井戸と浅井戸、ボーリング井戸と掘り抜き井戸もよく混在して用いられています。
被圧・不圧は詳しく書かれたものがありませんでしたが、深井戸・浅井戸は良いものがありました。
以下、深井戸と浅井戸の定義です。

地下水学会HPより
http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/9.html
  • 浅井戸は、第一難透水層より浅い帯水層に存在する地下水(自由地下水とも呼ばれます)を取水する井戸。
  • 深井戸は、第一難透水層より深い帯水層に存在する地下水(被圧地下水とも呼ばれます)を取水するための井戸のことです。
 http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/19.html
  • 被圧地下水は上下が難透水層でサンドイッチされた状態で帯水している地下水であり、これを取水する井戸は深井戸と呼ばれます。これらの地層中の地下水は遠く離れた山地に降った雨が何年もかけてゆっくりと地下を流れてきたものです。上部は難透水層で覆われ地層に勾配があるため、この帯水層の地下水には水圧がかかっており、井戸を掘削する(難透水層に穴を開ける)と水位は帯水層の深度より上部になります。被圧が大きくなると、地下水位が地表面よりも高くなり湧水となります。
  • 不圧地下水は不透水層が上部にない地下水であり、これを取水する井戸は浅井戸と呼ばれています。不圧地下水は自由地下水面と呼ばれる地下水位が存在し、揚水していない状態では地下水位と井戸の水位はほぼ一致します。降雨などにより水位は上下し、夏になると井戸が涸れた、という現象がみられることもあります。不圧地下水の地下水位の位置は帯水層の中のある深度に存在することになりますが、帯水層全てが地下水で満たされている(飽和されている)とは限らず、ある期間における地下水位の変動幅が帯水層の幅にイコールであるとも限りません。帯水層が存在しても地下水位がない(地下水が無い)場合もあります。
  • ちなみに、不圧地下水は地上から直接汚染物質が浸透する可能性があり、有害物質による汚染を受けやすい地下水です。
つまり、20~30mのボーリング井戸でも浅井戸はあります。 井戸の掘削延長で「深い」「浅い」ではないということです。