2024年7月3日水曜日

double-layer two-phase formulation

SPHにおいて、two-phase を single-layer で実装するか、double-layerにするか?

前者は計算が速い!
でも、水の流れは表現できません。(工夫すればできるのかもしれませんが、single ではなくなります。)

後者は計算が遅い!しかも圧倒的に。
でも、水の流れは表現できます。

考えた結果、もともと計算してみたかった「崩土から水の抜ける表現」が可能な後者を選択しました。既存のプログラムを容易に変更できそうな点も good です。

2相 を double-layer で解く文献はたくさんあります。が、なぜか式が統一されていません。以下が最も詳しく書かれていましたので、これを参考に実装します。
A coupled fluid-solid SPH approach to modelling flow through deformable porous media - ScienceDirect

式を整理しながら不飽和の表現を single-layer の文献からいただきました。これで、飽和・不飽和浸透と力の関係を解けるはずです。

コツコツ、組んでみましょう。

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20240707追記
地下水の上下で飽和度(水の単体)を変更すると、境界で爆発してしまいます。計算過程を追えば当然なのですが、土層境界よりも挙動が激しいようでした。飽和度を低くするには文献のように水粒子をまばらに配置するしかなさそうです。
似た現象ですが、地表流がある直下で飽和度が過剰に高くなります。透水係数が実際よりも高く計算され、水が入りやすくなります。なかなか難しい。
SPHでは密度変化がないか小さい現象(弱圧縮)を扱うのが前提なので、単体の異なる土層とか飽和‐不飽和‐地表流などを扱うのが難しいのでしょうね。

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