約1年間観測して、改良を施し、安定して測定できるようになりました。
ポイントはデジタルフィルターを利用しないことでした。雨滴による衝撃を観測しているので、高周波まで扱えるほうが精度よく雨量を推定できることがわかりました。周波数領域は扱えませんが、ただただ時間軸で衝撃をカウントするという単純な方法が推定には良いようです。
転倒マスとは異なり、構造的に火山灰等で詰まることがなく、メンテナンスの楽な点が長所でしょう。火山灰を被っても、雨で洗い流されます。
安価な点も魅力です。個人で作るなら材料費2万円弱、従来の1/5~1/10の価格ですので、多点に設置できます。近い場所でも雨量は異なりますので、各地すべりブロックに1台、などという計画も可能です。
さらに、1滴の振動から観測できますから、時間方向の解像度が転倒マス型に比べ格段に向上します。
さらに、1滴の振動から観測できますから、時間方向の解像度が転倒マス型に比べ格段に向上します。
欠点は消費電力。電池のみで数か月持てば理想的なのですが、ソーラー+バッテリーか商用電源が必要です。モバイルバッテリーでも1週間しか持ちません。
また、振動のノイズに弱いことも短所でしょう。雨が降っていなくても、加速度を観測すると微小な雨量としてカウントします。設置場所毎にノイズを除去するための閾値の設定が必要です。
まだまだ改良の余地がありますが、ひとまずここで公開。良いアイデアが浮かべば追加していきましょう。
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