お客様より V&V を記載するようお願いされていた先輩。
Verification と Validation を逆に回答されていました。
V&V は数値計算の分野で聞きます。最近読んだ図書では既に古くなった考え方ともとらえられますが、どうなんでしょう。
土木分野では、設計時に決められた手法で決められたものを作ることを繰り返すためか、暗黙的に保有する設計ツールを受け入れているように感じます。そのためか、稀に計算ソフトの Verification 不足に起因した不具合が発生していますし、ある程度は「仕方がない」と許容されている部分があるようにも感じます。照査時に V&V を要求している会社も少ないでしょう。
(照査以前の問題ですが、解析を知らない executives が解析業務を照査して見逃しを生むような危機感のない会社もありますし、適当な報告書を出している会社も散見します。V&V のような考え方に至るまで程遠いのが実情かもしれません。)
ミスをなくすためにどこまでやるか?
最終的には先日のように同じ計算を異なる手法で実施しないと駄目でしょうね。長期的経営に危機感を持つ会社、力を入れている会社の取り組みは照査内容も一味違います。
8年前の資料ですが、JAXAさんから V&V を独立した第三者で実施するためのガイドラインが出ています。
https://jaxa.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4174&item_no=1&page_id=13&block_id=21
土木分野では、設計・施工別発注により事業全体を通し設計ミスを見逃さない仕組みはできているともいえるでしょう。さらに、施設の重要度に応じ IV&V に似た仕組みをお客様側でも取り入れていただくことで各段階のミスを早期検出できるでしょう。
いずれも時間と費用が必要な、マネージメントとしての判断・対応になります。
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