2021年2月15日月曜日

地震時崩壊

10年ぶりの余震、幸い被害は以前に比べ小さいようでした。

ちょうどプロと話をしながら地震時崩壊について試算していましたが、ここまで崩壊が少ないと何をやっているのだろうと思いますね。計算する前からまったく合わないことがわかってしまいます。何か見逃しているのでしょう。

地震時の地すべりや崩壊を扱う研究は多くあります。土研さんや国総研さんは以下の資料を出されています。両方とも手を動かした結果、国総研さんの手法は精度が良くないもののある程度正しそう、というのが個人的印象です。

既存地すべり地形における地震時地すべり発生危険度評価手法に関する研究(土研資料)
https://www.pwri.go.jp/team/niigata/dokensiryo4204_web.pdf
https://phreeqc.blogspot.com/2012/11/blog-post_18.html

地震による斜面崩壊危険度評価手法に関する研究(国総研資料)
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0204.htm

海外ではコチラ。今月の文献です。
Near-real-time prompt assessment for regional earthquake-induced landslides using recorded ground motions
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0098300421000236

Newmark法 が使われています。プロによれば波形補間部分の技術論はイマイチ(結果もイマイチ)なのですが、チャレンジ精神には拍手です。
既存文献を追いましたが、即時予測を目的とした簡易な Newmark 法は古くから研究されているようですね。例えばUSGSさん。
https://pubs.er.usgs.gov/publication/70044002
これ、1地震だけ手を動かしてみましたが、国総研さんの手法よりは良い結果が出ました。面白い。

いずれも精度は高いといえないものの、簡易で解釈性も高い手法ばかりです。機械学習で精度を追求する一方、こういった古くからある手法での試算を改良し、まだ見逃している項目を探す必要があるのでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿