2016年1月31日日曜日

kml 書き出しの制限(Civil3D2015)

昨日、Civil3D 2015 のモデルをストリートビューで確認したいと思い、 kml 書き出し機能を使用してみました。

残念ながら、表示されません。
Google Earth の制限か?と思い、ArcGIS でも読み込んでみましたが、ダメ。書き出された kmz ファイルが一般的な仕様、Ver. になっていないのでしょう。

ひょっとすると、と思い、 ファイル名から日本語を消してみましたが、ダメ。
次いで 書き出し中の「名前」から日本語を消して数字のみにすると・・・OK。表示できました。2byte文字がダメなのか、半角カナがダメなのか。ソフトは日本語化されていても、たまに見かける制限です。


肝心の表示結果は、イマイチ。期待が高すぎたようです。
地下は見えないですね。何とかならないでしょうか?


2016年1月30日土曜日

水質の分類

stiff-diagram(hexa-diagram) で水質を分類する際、何か定量的な指標はないか?と探していたところ、後輩から以下の文献を紹介されました。

永井茂「目でみる水質表示法」

出典は不明です。引用文献からは、1970年前後の古い資料だと推定されます。残念ながら定量的な指標は載っていませんでした。

以下は比較的新しい文献です。こちらにも key-diagram による定量区分と、stiff の定性区分が載っています。

中島ほか(2012)佐賀県の地下水の水質による分類, 佐賀大学農学部彙報, Vol.97 p.27 -35
http://portal.dl.saga-u.ac.jp/handle/123456789/119478

stiff の良いところは、見た目で区分しやすい点、マッピングしやすい点でしょう。中間的な水質では判別を迷うこともありますが、説明資料として利用しやすいグラフだと考えます。イオンバランスをチェックされていない方が作られた図では、一目で再採水の必要なデータも抽出できます。
昔はAquaChem を利用して描画していましたが、どなたかがキーを紛失して以降、Grapher を利用していました。http://www.goldensoftware.com/products/grapher
EXCELの散布図でも代用できます。上記文献では、公開されたEXCELデータを利用されています。

誰でも手軽に図化でき、直感的に判別しやすいstiff。定量区分の piper を併用しておけば、特に問題にはならないでしょう。

2016年1月28日木曜日

座標の維持(V-nas Clair 2015, Civil3D 2015)

V-nas のデータを AutoCAD に持ち込む際(あるいは、その逆も)、設定していた座標が外れてしまい、再度、CADに応じた設定を行うことが頻繁にありました。

同じデータを扱っていても、設計者が選ぶCADによって作業が増えるというのは無駄ですね。

今日、V-nas のサポートの方と話をしていて、座標を欠落させない(座標を気にしなくて良い)受け渡し方法があることを知りました(感謝)。  以下、V-nas Clair 2015 + Land_Kit (3D地形オプション)を使用した、その手順の備忘録です。

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①V-nas Clair 2015 から、座標を保持したままdwg(AutoCAD)へ書き出す手順
1. 3D地形オプション → エクスポート → 地図エクスポート
2. 保存
3. 単位「m」
※「XY表示」での作業です。
※座標系はCivil3Dで設定する必要があります。

②Civil3D 2015 のデータ(TINサーフェス等)を、座標を保持したまま V-nas Clair 2015で読み込み
Civil3D 2015 での作業
1. 受け渡しに必要なデータ以外削除(or 後で非表示にできるようレイヤ区分)
2. TINサーフェスは「サーフェススタイル編集」で三角形のみ表示
3. ファイル → 書き出し → AutoCADに書き出し → 2010形式
V-nas Clair での作業
4. 3D地形オプション → インポート → 地図インポート
5. 読み込む dwg ファイルを選択
6. (V-nas 側で座標系設定済みであれば)「現在のものをそのまま使用」
   スケール 1/1 → 1/1000
   AutoCAD ファイルの単位「m」 でOK
※「XY表示」での作業です。
※インポート先のレイヤが「非編集」だと、それと同名のレイヤにあるオブジェクトは読み込まれません。

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これでCivil3D+GEORAMA で作成した地層面を、座標変換なしでそのまま V-nas に取り込むことが可能となりました。 また、設計者が V-nas で作成したモデルを、Civil3D に「同一位置に貼り付け」で取り込むことも可能となりました。2つの CAD 間で座標を気にしなくてよくなった、シームレスになったというのは大きいですね。

上記方法で地形と地層面1枚、構造物やコンターラインを V-nas Clair に同時に取り込み、いろいろな角度から眺めてみました。地表面を透過させ、地下と構造物を重ねて表示させていたのですが、Civil3D の 「リアリスティック」と似たような表現になりました。動きが比較的軽いのと、面の色が個々に反映できる点で、表示させるオブジェクトによっては V-nas 優勢かもしれません。
数年先、ソフトウェアに依存しない(かつ地質屋の意図を反映させることの可能な)地層面推定手法のルール作りが進めば、Civil3Dから脱却できるかもしれません。時間はかかると思われますが、技術的にはさほど困難ではないでしょう。楽しみです。

V-nas Clair 2016 では地形の LandXML を扱えるようになるそうですので、上記よりも手順を省く音ができるかもしれません。来週発売予定ですので、また、確認しましょう。


3D モデルの引継ぎ

国交省山形河川国道さんが、東北中央自動車道の橋梁計画の3Dモデルを掲載されています。
http://genba-story.com/yamagata4/drawing.html

見た瞬間吐き気を。
いえ、プロからすればたいした内容ではないのでしょうが、私は絶対手を出したくないですね。

地形は UAV + Recap360 だそうです。動画は Infraworks ですね。橋梁は Civil3D でしょうか?
動画を見ていると、ゲームを思い出しました。ゲームグラフィックデザイナーなら、FPV で操作までできそうですが(ゲーム制作は、お金がかかるのでしょうね)。


帰社すると、設計者から下部工の3Dモデルが届いていました。
それを地層境界面に載せて可視化。簡単に疑問点が見つかりました。私はこの程度で十分ですね。
下部工モデルの修正は大変ですが、地層境界面の修正も場合によっては大ごとになります。複数の地質・岩級をつなげて支持層としているような面の修正は容易でありません。また、ボーリングを一本追加すると、そこを中心に広い範囲で(思いもよらない個所まで)変更が生じます。自社のデータであれば1日で修正できますが、他社さんのデータは取り扱いに困るでしょうね。ソフトや面の発生アルゴリズムによって、全く異なる曲面ができてしまうため、特に設計が進んだ段階ほど修正に気を使う必要が出てきそうです。

CIM においてデータの引き継ぎを考えた場合、地層面の取り扱いは構造物とは異種の問題を含んでいるようです。


2016年1月26日火曜日

ボーリング柱状図作成及びボーリングコア取扱・保管要領

全地連さんのHPをのぞいてみると、 以下の要領が公開になっていることに気づきました。

「ボーリング柱状図作成及びボーリングコア取扱・保管要領(案)・同解説」平成27年6月
http://www.zenchiren.or.jp/koukai/kousiki_0928.html

半年以上前ですね。全く気づきませんでした。幸い、「地質・土質調査成果電子納品要領(案)」がまだ改訂されていませんので、大部分は適用になっていないようです(改訂の予定があるのでしょうか?)。ソフトの更新案内も着ていませんね。

内容を確認してみましたが、柱状図作成に大きな変更点はありませんでした。

増えたのはコアの取り扱い・保管に関する内容です。といっても、通常実施している作業が整理されているだけですので特に目新しいものはありません。コア箱に排水孔を設ける、コアを洗うといった一連の作業が追記されているまでです。

洗う道具として、刷毛や筆が紹介されています。これ、結構悩ましい問題です。
指や軟らかい毛を使えば、コアの乱れを抑えることができます。が、かなり時間がかかります。一方、ブラシなどの硬いものを使用すると、短時間で綺麗になるのですが、割れ目でコアが動いたり粘土が流れたりするなど、非常に乱れやすくなります。地質によって道具を変えてみるのですが、なかなかコレといった決定打はありません。
最近使ってよかったのは、洗車スポンジ。火山性軟岩を洗う際、最初にマッドケーキをあらかた落としてから、洗車スポンジを使用しました。ちょうど良い組み合わせだったようで、綺麗に落ちました。水を多く含むので噴霧器も不要です(噴霧器の水圧が強いとコアを乱してしまいます)。

 このあたりのノウハウが要領に記載されるようになった背景には、観察側の意識の変化は勿論、ボトムなどツールの変化や、オペさんの試行錯誤・尽力などの背景があるように感じます。近年、無水のコアはほとんど見ませんし、打ち込みですら「縮む」という理由で使わないオペさんもいらっしゃいます。お互い、良いものを求めていく姿勢の一端が、この様な形として表われてきたのではないかと感じます。

地質に詳しくないお客様にはほとんど気付かれない、仕事に対する姿勢の話になるのかもしれません。ただ、技術者と名乗り続ける以上は、このような姿勢を持ち続けたいものです。

2016年1月24日日曜日

初期値圧測定

トンネル設計に関与している先輩から質問を受けました。

「水圧破砕法って知ってる?」

ええ、存じております。久しぶりに聞きましたが。
どうも初期値圧測定を提案しようとした方から、その計画立案をお願いされたようでした。

以前、初期地圧の整理をした際、各深度・位置での方向がバラバラで解釈に苦労した記憶があります。それが水圧破砕法の結果でした。水圧破砕法の精度が相対的に悪いということは、当時、既に知られておりましたので、それもバラツキの1因かと考えていたのですが、断定はできませんでした。

オーバーコアリングを追加で実施することになった際も、プレボーリングでコアを確認し、試験位置を決め、ワクワクしながら結果を待った記憶があります(その結果は忘れましたが、かなり高めの側圧係数になっていたような気がします)。
 
初期値圧に対し、個人的には以下の印象を持っています。
・岩盤中の応力を計ることは可能だが、それをサイト特性として解釈することは難しい。
・場所や深度によってばらつきがある。1点ではダメ。
・それでも、データは有用。変形解析を実施する特殊時山などでは、測定しておくべき。
・初期値圧でゾーニングできる可能性がある。亀裂構造図と重ねて評価すべき。
 
再度チャレンジしたいとは思っていますが、それ以降チャンスに恵まれません。今回も鉛直ボーリングの水圧破砕法では、欲しい方向の応力が得られない、ということで計画をやめられたようです。
初期値圧のゾーニング、いつかリベンジしたいですね。

2016年1月23日土曜日

V-nasClair STR_Kit

橋梁設計者から相談がありました。

「3次元で下部工と支持層の関係を表示できないか?1週間後に協議に行くので持っていきたいのだが?」

ええ、地質は3次元で作っていますので、「下部工の3Dデータがあれば可能」です。

昨年度、橋梁や堰堤などの設計図面から3D化という作業を実施しました。が、結構時間がかかります(地質の可視化のついでに頼まれたイレギュラーな仕事で、本職ではありません)。ましてや、今回は十数箇所。私の能力でこの工程は無理ですね。いえ、そもそも構造物の可視化は私の専門ではありません。

適当な形状で良いなら、V-nas Clair2015 + STR_Kit が良いと思います。別の橋梁設計者に聞くと、「まだまだ設計では使えないレベル」「表示に難あり」だそうですが、私のような門外漢にとって、短時間で似たような形状を作成・配置できることの方が重要です。躊躇なく選択・使用しますね。
https://www.kts.co.jp/seijyou/v_3dsub/index.html

Clair で下部工を作るには、まず線形を作成します。それに幅員や縦断形状を設定します。ココまではCivil3Dも似たようなものでしょうか。
で、ここから STR_Kit の威力発揮。形状を選択し、構造物の詳細な数値を入力、線形のどこに配置するかを決めて「更新」です。これで下部工の3Dモデルが完成です。設計結果を完全に反映されないため設計者には申し訳ないのですが、非常にお手軽でありがたいツールです。

線形はレベルで適当に作成し、3D下部工を作成。それをdwgで保存。Clair での出来上がりイメージは、このような感じです(デフォルトに近い橋台・橋脚を配置しています)。



これをCivil3Dで読み込んで計画位置に配置します。橋脚・橋台毎にブロック化されて取り込まれるので、配置も比較的容易です。下部工と支持層サーフェスを表示し、根入れの関係を可視化すれば完成。、ここまでで作り始めてから1時間弱でしょうか?現状は面データですが、Clair 2016ではソリッドになるそうですのです。


3次元可視化の良い点は、とにかく「分かりやすい」ことだと思います。
最近衝撃を受けたのが、ストリートビュー を使ったプレゼンです。3D 下部工を kmz で保存し、Google Earth で重ねて、ストリートビューで見せるといったモノ。kmz で計画を配置するところまではよく見ますし魅力を感じなかったのですが、ストリートビューでも表示されるのは知りませんでした。分かりやすいプレゼンでした。地元説明には良いでしょうね。

ただ、3次元化が「見せるだけ」では切ないですね(ヒトやベンダーによればこれも CIM だそうですが)。
設計に耐えうる形状を容易に検討・反映でき、数量を拾うことの可能なレベルまでソフトをブラッシュアップするには、まだ時間がかかりそうです。こちらを先行した結果、可視化といった付加価値が生まれました、と言うのがCIMの本質でしょう。
まだまだ変化は続きそうです。ついて行かなくてはなりません。

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20150126追記
SRT ではなく、STRですね。structure でしょうか。