2012年10月28日日曜日

Win8 とタブレット

PC屋で Win8 搭載機を見てきました。

Win8 のタブレット(キボード外れるタイプ)が気になっていたのですが、近くのショップには置いていませんでした。残念。ネットで見る限り、まだ高いですね

i5、i7 なら、仕事で充分使えるでしょう。そのうち、ソフトもタッチに対応してくるでしょうね。スマートフォン と Win8 タブ(+マウス)さえあれば良いのですから、iPad、 Android タブ の必要性がなくなると思います。 持ち運びや取り出しが楽になりそうです。

21.5型のタブレット?ディスプレー?がONKYOから発売。これ、打ち合わせ時にも使えそう。重たいかな?http://www.jp.onkyo.com/news/newproducts/pc/20121022_tw21a/index.htm
ソニーの20型は発売延期のようです。http://www.sony.jp/vaio/products/VJ21/

個人的に気になるのは、Win8でのコンパイル後の速度と精度。先日、Win8対応VF2013の提供が開始されましたが、コンパイラー変えるだけで結果が微妙に変わりますからね。速度も早くなれば良いですが、あまり期待はしない方が良いでしょうね。

色々可能性が広がりそうなOSですが、ま、当分はハード構成やソフト対応状況、献身的な方々のスレ、価格変動を見守りましょう。

孔内発破の効果 その2

孔内発破の効果について問い合わせ。

起振エネルギーが高くなるので、波が明瞭になるのではないかと言われました。その通りです。

しかし、孔内発破は、あくまで地表から波が届かない深い位置の情報を得るために実施するものだと考えます。その目的が満たされるのであれば、調査にお金をかけるべきだと思います。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/09/blog-post_15.html

いくらエネルギーが高くても、波が計画高に達しない、浅い位置しか通らないといった孔内発破は無駄ということです。例えば、地表から20~30m付近を通る波の読み取り精度を上げても、50~100mに計画されているトンネル設計の精度は上がらないということです。欲しい深度の精度を上げることを、まず考えるべきでしょう。


2012年10月27日土曜日

技術者として通じるもの

水平ボーリングの孔曲がり(上に曲がる)は、よく知られています。

ですが、今までなぜそうなるかを明快に仰った方は、私の周りにいらっしゃいませんでした。回転方向が関係しているだの、軽い方へ向かうだの、曖昧な考え方ばかりでした。

今日、超ベテランオペさん(今は助手をされています)と話をしていたところ、その話題になりました。その方、「私も長い間気付かなかったのですが、あれはスライムが下に落ちて枕になるんですよ」とキッパリ。なるほど!そりゃそうだ。

この方と話していると、面白い。
温泉ボーリングやワイヤーラインを一通り経験なさってます。もちろん、トラブルも多く経験なさっていますし、それらの原因や回復方法も身につけられています。
当然、コアにもこだわりがあり、昔は弟子が手を抜いたコアをあげると、コア箱ごとひっくり返し、掘り直しをさせていたそうです。今は何も言わないそうですが。

以下、その方の言葉です。

「頭の良い人には生産性ではかなわない。しかし、困った時に強いのは叩き上げのように思う。」
「今の生産重視は技術者が育ちにくい。」
「人のやりたがらない仕事をしなさい。」
「自分のやり方と異なるやり方を言われたら、試してみなさい。人の話に耳を傾けなさい。」
「手を抜くのが一番嫌い。」

ボーリング掘削技術についての話でしたが、技術者として手本になるものがあると思います。この方の言葉、 忘れないようにしましょう。



2012年10月26日金曜日

おかしな設計者?

もうひとつ、おかしな設計者?の話。

私は直接関与していないのですが、耐震補強を目的とした設計のお仕事がありました。残念ながら既存のボーリングが深度15m、N値20程度で止まっています。Vs = 300m/s の土層分布深度を把握したいということで、他支店より表面波探査の依頼がきました。

15mで既に表面波探査の限界に近付いていること、地形や層厚を考えると、もう少し深い箇所まで調べる必要があることから、「表面波は無理、ボーリングが必要」と仲間内で話をしていました。それでも、設計者の要望は表面波だったようです。

後輩が2日かけて実施、別の支店で整理、そして結果が設計者に届いたようです。案の定、最深部で200強の速度、工学的基盤まで波が届いていません。しかし、その絵を見た設計者、「300m/sの層が分からないので明示してほしい」とのこと。
先輩も後輩もみな驚いていました。堂々と言われたようなので、本気なんでしょうね。

お客様に提案して後に引けなくなったのでしょうか?それとも本気で 300m/s の絵が書けると思ったのでしょうか?実際のところは分かりませんが、色々想像してしまいました。

歳をとって経験を積むのは良いのですが、それでも知らないことを自覚する謙虚さ、後輩技術者でも教えてもらえることの貴重さを忘れてはいけませんね。



2012年10月24日水曜日

切土と標準勾配

ある調査計画に対し、チームTOPの設計者が納得し、 お客様も納得され、現場が動き出しました。

調査が順調に進行し、ある切土計画箇所に機械を据えた夜、設計者から指示。

「そこのボーリング、不要。中止しよう。」

どうも、設計担当者が変わったようです。「標準勾配で切るから、調査は不要」とのこと。
現場を見ていない、提案書を確認していない、モノレール仮設や機械を据えたと聞いても「調査不要」の判断を下されたのは初めてでした。正直、驚きました。まだ 社内にこのような設計者?がいることに。


論外なので却下しました。


でも、どのような地質断面モデルに対しどの程度の標準勾配を描かれていたのか、少し知りたいですね。この方の過去の設計、見てみたいものです。案外、私の取り違えかもしれませんし。


掘ってみると熱水変質帯や破砕帯が確認されましたので、いくつかある切土計画箇所の中では一番問題となる箇所となりました。結果論ですが、調査しておいて良かったということになります。

ま、とりあえずは、お客様に晒す前に食い止めておくことができて良かったと考えるべきでしょうね。


 いや、驚きました。





2012年10月23日火曜日

比抵抗と地山分類

以前、お客様から、「比抵抗探査結果は地山分類に使えるの?」と直球を投げられました。

2次元比抵抗探査は古い手法だと思うのですが、屈折法弾性波探査のように、地山等級に直結して評価された例は少ないようです。

鹿島出版会「地盤の可視化技術と評価法」には、その例が若干載っています。「トンネル毎に差があるなー」などと思ってみていますと、それとは別に、ちょっと変わった評価法が載っていました。
間隙率、飽和度を弾性波速度、比抵抗値と関連付け、それらを連立させて同定するというものです。面白いなーと思って出典を見てみました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejf/62/4/62_4_603/_article/-char/ja/

コアの試験値との関連づけであるため、式中の亀裂の影響の取り込み方が明確でない点のみ引っ掛かりました。ただ、施工時の支保実績との間に良い相関が認められるなら、実務的には無視しても差し支えないでしょう。参考書に載っていますので、ある程度実証済みなのか、データを集めている段階なのか分かりません。ま、この手法に限らず、比抵抗の利用について今後の展開に期待しましょう。

2012年10月21日日曜日

分業と品質

BTV を自分で測定する方が少なくなりました。

いえ、BTVに限らず、孔内試験をオペさん任せにする方が増えています。システマティックに処理する方法を否定するわけではありませんが、そういう流れになっているようです。

上がったコアを見てすぐに物事(サンプリングや測定深度、区間、荷重ステップ、制御方法など)を決めていかないと、欲しい所でデータが取れません。自然は私の理解を常に超えていますので、コアを見ながら刻々頭の中でモデルを更新し、説明しやすい位置を決めて試験をすべきだと思います。ま、そんなことは見なくてもできるという方もいらっしゃるのかもしれませんが。
オペさんとに知恵を借りながら試験をするのが好きですし、判断が容易なら、オペさんの休みの間に試験をしてしまうことで負担をかけたくないという思いもあります。

先日も、朝、先輩オペさんが来るまでに BTV をやりきって待っていました。
で、来られたオペさんと話をして愕然。他支店では(正確には、ほぼ私以外では)、BTV 作業はすべてオペさんにお任せのようでした。しかも、データ処理はパートさん任せの方が多いようです。シュミット上の亀裂の分類はどうするのでしょう?露頭との比較は?
露頭を見て、コアを見て、画像を比較しながら、せん断亀裂や断層の延伸方向を決めるとか、変質帯の方向を推定するといったことは、殆ど実施されないようです。それらの比較が重要ですし、そこに技術者としての主張、BTV を手段として使用する目的があると思うのですけど。
ひどい方は、コア観察を他人に任せる事があるようです。地質屋さんはコアや孔内試験にこだわりのある方が多いように思っていたのですが、そうでもなかったようです。案外、他社でも分業制、流れ作業が出来上がっているのかもしれません。

それらが同じ対価になるのであれば、短期的には流れ作業の方が確実に利益が上がります。地質のような分かり難いものの場合、ある一定の(=平均的な)品質さえ満たせば、対価は頂けるのです。利益の面から考えると、全体のレベルが上がらなければ、時間とお金をかけて平均以上に上げる必要はないことになります。サラリーマンと技術者の良心の狭間で、現在の不況を背景に妥協点を考えると、業界全体そのような所に落ち着いているのかもしれません。

しかし、手を抜き続けると、次第にカンが鈍ると思います。上手く言えませんが、何かが抜けていくように思うのです。
ノルマ(利益)は確保しつつ、泳げる範囲で手と体は動かし続けましょう。