equation of state
WCSPH で圧力を計算する際に用いられる式です。Monahan らが提案した Tait 型だそうですが、これ、簡単に見えて扱いが難しい。
係数を決めるのに最大流速を考慮しないといけないのですが、流速は計算しないとわかりません。ま、感覚で大体この程度、圧縮率は〇%程度をネラッテ音速ハコノクライ、みたいな決め方をします。DualSPHysics に使われている multi-phase (liquid-sediment)の文献では、音速はドメイン内の最大流速の10倍以上が利用されています。これは、マッハ数が0.1なので、概ね0.5%までの圧縮を許容するということでしょう。
https://research.manchester.ac.uk/en/publications/modelling-multi-phase-liquid-sediment-scour-and-resuspension-indu
では、個体が弾性から塑性になり、さらに非ニュートン流体として流動するような現象を追う場合はどうするか?
弾性、塑性では変形係数とポアソン比から音速を求められますので、それぞれ別の値を利用するという方法が考えられます。流体は水のように扱うことも可能です。
が、それぞれ別の音速を使うと計算が破綻しやすくなります。試算では塑性の計算で圧力が低くなり、塑性領域が広くなって流動化しやすくなるような結果を得ました。あと、2Dでは動くが3Dだと進まなくなるとか(2Dの計算って、問題やバグが内在しても露見しにくいことを、最近強く感じています)。
結論としては、弾性として求めた音速をそのまま利用するか、徐々に切り替えるか、なのでしょう。文献には出てこないのでノウハウの部類なのでしょうが、皆さんどうされているのか知りたいところです。
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