日本地すべり学会誌 Vol60 No.5の以下の報告に目が留まりました。
地中より地表のほうが良く揺れる、尾根と直行方向によく揺れる、といった内容です。山地のみならずダムでも既知の内容なのですが、周波数帯とも関連するのでより細かな評価が必要になる分野です。
https://phreeqc.blogspot.com/2022/12/blog-post_25.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jls/45/3/45_3_207/_pdf
後者の図7のようなイメージ図は見ます。が、この報告のようにパーティクルモーションまで整理された文献は見ませんね(当然すぎるからでしょうか?)。
この報告で気になったのが、山を角柱に模して固有周期を推定している最後の箇所。
モード解析なら点群をダウンロードしてソフトにかける(メッシュを切って材料値を与える)だけなので、このように仮定を多く設けずともそれほど手間をかけずに答えが出てきます。ですので、あえて仮定を複数取り入れて計算するこの簡易手法の結果がどこまで正しいのか、数値解析結果との比較の上で適用範囲や留意点等を見定める内容等であれば、より良い報告になったであろうと感じました。
昨年、似たような内容を含む数値解析の発表を海外で行いました。1次モードに着目したのですが、モード解析まで実施していませんでした。タイミングの良いこの報告に、「やりなさい」と突っ込まれたような気がします。
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